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中性子捕捉療法の照射範囲にリング状ビームを照射する手法に対する患部周辺の熱中性子束分布特性の評価

Estimation of thermal neutron flux distribution with an annular beam irradiation method for neutron capture therapy

熊田 博明; 山本 和喜 ; 小野 公二*

Kumada, Hiroaki; Yamamoto, Kazuyoshi; Ono, Koji*

JRR-4等で実施されているホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の臨床研究に対して、頭部表面のビーム入射面中央にリチウム6を含有する円盤(リチウム円盤)を配置して遮蔽し、ドーナツ状にビームを入射させて患部周辺の線量分布を改善する照射手法(中央遮蔽照射)が提案されている。この中央遮蔽照射によって生じる患部周辺の熱中性子分布の特性をファントム実験によって把握するとともに、円盤の形状等の条件を変更したときの分布変化をMCNPによるシミュレーションで評価し、適切な照射条件について検討する。評価結果から中央遮蔽照射によってがん細胞が存在するターゲット領域の深部領域への治療線量を増加できることを確認した。一方で中性子束の低下により照射時間が約1.5倍に増大してしまう。また、リチウム円盤を頭部近傍のビーム孔側に設置することで、患者側に取り付けたときと同様の線量分布を発生でき、かつ、照射中の患者の動きによって生じる線量分布の偏りを抑えることができる。本評価によって中央遮蔽照射による頭部内の熱中性子束分布の特性が明らかとなり、これをもとに平成17年からJRR-4でこの照射手法を適用したBNCTの臨床研究が開始された。

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