検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

活断層露頭で得られた水素ガス濃度の未固結断層岩方位に対応する変化

The Concentration of H$$_{2}$$ gas corresponding to attitudes of incohesive fault rock layers

島田 耕史   ; 丹羽 正和   ; 野原 壯   ; 田中 秀実*

Shimada, Koji; Niwa, Masakazu; Nohara, Tsuyoshi; Tanaka, Hidemi*

活断層から放出される水素ガスの測定から断層の活動性を評価する試みがなされているが、その濃度に大きなばらつきがあり、原因の究明が望まれている。中部地方、跡津川断層の断層露頭(約20$$times$$3m)で、姿勢の異なる未固結断層岩層について、19地点の水素ガス濃度を現地で測定した。その結果、水素ガスを比較的よく放出する層と、放出しない層の姿勢が、ステレオ投影図上で小円で境される分布を示したが、断層岩の粘土鉱物組成の系統的な変化は認められなかった。水素ガスの放出/非放出の応答変化は、未固結断層岩層の構成物質よりも、その姿勢の影響が大きく、研究対象露頭においては一軸圧縮的な応力状態を反映している可能性が指摘される。このことから、今後、水素ガス濃度の測定を広範囲に行っていく際には、異なる姿勢を持つ断層岩層について測定し、ガス通路の生じやすさを検討していくことが重要である。また、水素ガス濃度測定によるガス通路の検討によって現在の(地表の)応力状態が推定できる可能性が示されたことは、断層の活動性評価の観点のみならず、より現実的かつ詳細な断層モデリングにも貢献できると考えられる。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.