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液体シンチレーションカウンタを用いた$$alpha$$/$$beta$$弁別測定による尿中放射能分析

Radioactivity analysis for urine sample by alpha/beta discrimination measurement using LSC

桑原 潤 ; 渡部 陽子 

Kuwabara, Jun; Watanabe, Yoko

液体シンチレーションカウンタ(LSC)を用いて$$alpha$$/$$beta$$弁別測定を行うことで、これまで煩雑であった全$$alpha$$放射能分析の前処理をより簡便な方法で実施することが可能となった。さらに、$$alpha$$放射能と$$beta$$放射能が同時に定量できるので、尿中全$$alpha$$及び全$$beta$$放射能分析が一度に実施できる。尿試料750mlを用いてLSCによる測定を試み、$$alpha$$放射能の検出下限値等を検討した。放射線業務に従事していない職員から採取した尿から混合尿750mlを6試料作成し、リン酸カルシウム沈殿による共沈を2度繰り返した後湿式灰化したものを、乳化シンチレータと混合し、測定用試料とした。測定に際して、$$alpha$$線のバックグラウンドはおもに$$beta$$線としてカウントされるべき信号の誤判定による部分が大きい。このため、パルスの弁別時間を標準的な値よりも長く設定し、$$beta$$線のカウントが$$alpha$$線として弁別される割合を小さくすることで$$alpha$$線のバックグラウンドを効果的に下げることができた。Am-241線源と塩酸から作成したブランク試料を用いて最適な弁別時間を調査したところ、弁別時間140nsとしたときにもっとも低い検出下限値を得た。ブランク試料から見積もった$$alpha$$放射能の検出下限値は200分測定の場合で約3mBqであり、現状のバイオアッセイ分析と同等の性能を示した。本分析法は、LSCを用いた$$alpha$$/$$beta$$弁別測定により、従来と比べてより単純な前処理手順で尿中$$alpha$$放射能分析を実施することが可能となる有効な分析法である。

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