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複雑地形における拡散評価コードの開発,2

A Dispersion model for complex terrain, 2

石森 有  ; 井上 実*

Ishimori, Yuu; Inoue, Minoru*

ウラン鉱山跡地のラドンの環境影響を目的に拡散評価手法の開発を進めてきた。適用,試算例について報告・検討する。山谷の入り組んだ複雑な地形における風系場を測定により推定することには限界がある。このため、本コードでは、複雑地形上の気流場及び温度場を推定するために、気流推定モデルを導入している。支配方程式は質量保存則,運動量保存則,熱エネルギー保存則である。乱流モデルはk-$$varepsilon$$モデルを採用した。計算した気流場において、乱流エネルギーk及びその散逸率$$varepsilon$$を拡散係数に引き継ぎ、拡散評価モデルでラドンの拡散計算を行う。座標系は複雑な地形を表現するのに適した一般曲線座標系を採用し、有限体積法により離散化した。以下の条件で試算した。(1)計算領域は約5km四方とし、これを不等間隔の計算格子で分割した。(2)水平格子間隔は最小50m,鉛直格子間隔は最小10mとした。(3)境界条件は上部及び地上では0勾配,側方では放射境界条件とした。(4)観測から得られた地上気温の日変化を入力条件とし、対象地域における特徴的な山風、谷風を再現した。(5)ラドンの散逸量としては、これまでの調査を考慮し、散逸源で1Bq/m$$^{2}$$/s,バックグラウンドで0.02Bq/m$$^{2}$$/sとした。この結果、モデルサイトにおける施設寄与として、散逸源より谷沿いに約1500m下流に位置する居住地区付近への影響は軽微であると確認した。

no abstracts in English

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