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Successive magnetic phase transitions in $$alpha$$-Tb$$_{2}$$S$$_{3}$$ studied by neutron diffraction technique

中性子散乱法で観測した$$alpha$$-Tb$$_{2}$$S$$_{3}$$における逐次磁気相転移

松田 雅昌; 加倉井 和久; 戎 修二*; 永田 正一*

Matsuda, Masaaki; Kakurai, Kazuhisa; Ebisu, Shuji*; Nagata, Shoichi*

$$alpha$$-Tb$$_{2}$$S$$_{3}$$はTbモーメントの正方格子と三角格子が積層した構造を持つため、特に三角格子の磁気フラストレーションに由来した興味ある磁性を示すと考えられる。以前、同様の結晶構造を有する$$alpha$$-Gd$$_{2}$$S$$_{3}$$の中性子粉末回折測定を行い、正方格子と三角格子上のGdモーメントが同時に磁気秩序を起こし、単純な反強磁性構造を示すことを明らかにした。今回、$$alpha$$-Tb$$_{2}$$S$$_{3}$$の中性子粉末回折測定を行ったところ、正方格子と三角格子上のTbモーメントが独立に秩序化し、特に三角格子上のTbモーメントが磁気フラストレーションを反映した構造を示すことを明らかにした。両物質における磁気構造の違いは、$$alpha$$-Tb$$_{2}$$S$$_{3}$$が有する軌道の自由度に由来すると考えられる。$$alpha$$-Tb$$_{2}$$S$$_{3}$$では軌道分布により正方格子と三角格子の間の磁気相互作用が小さくなるために、三角格子におけるフラストレーションの効果が顕著に現れたと考えられる。

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分野:Physics, Multidisciplinary

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