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遷移金属-C$$_{60}$$化合物とIn液体の反応による脈動的ミクロパターン形成

Micro-pattern formation of C$$_{60}$$ by traveling pulsating-wave of in-melt in transition metal-fullerene compounds

境 誠司; 楢本 洋; 陸川 敦*; 鳴海 一雅; 谷本 久典*

Sakai, Seiji; Naramoto, Hiroshi; Rikukawa, Atsushi*; Narumi, Kazumasa; Tanimoto, Hisanori*

自己組織化による微細な材料・素子構造の形成は、微細加工やリソグラフィーに立脚する従来プロセスの技術/コスト面からの適用限界を打破するアプローチとして、さらには、それらの適用が困難な分子性/クラスター物質などの新材料を機能化するためのアプローチとして注目されている。われわれは、これまでに生成を明らかにした遷移金属-C$$_{60}$$化合物と低融点金属の反応により、自己組織的にC$$_{60}$$をミクロパターン配列(パターン周期:2-30$$mu$$m)できることを見いだした。その場観察等の結果、In液体がNi-C$$_{60}$$化合物に浸透する過程で浸透波面のNi-C$$_{60}$$化合物が分解して波面付近にC$$_{60}$$がストライプ状に集積し、そのような状態に至ると波面の移動が停止するが、その後、一定時間を経てIn液体波面の移動が再開する過程を繰り返す結果、主成分としてC$$_{60}$$とInのストライプからなる周期パターンが生成することがわかった。現時点で波面移動の停止・再開に関与する化学プロセスは明らかでないが、C$$_{60}$$ストライプ内でのIn-Ni合金粒子などの析出・再溶解過程の関与を推測している。本研究で見いだした脈動的パターン生成挙動は、散逸系自己組織化現象の一様式である反応-拡散機構で説明できる。

no abstracts in English

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