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広島原爆における速中性子線の評価

Fast neutron fluence of the Hiroshima atomic bomb

柴田 徳思

Shibata, Tokushi

原爆による被ばく線量の評価には、これまで線量評価システムDS86が用いられてきた。DS86が発表されて以降、熱中性子及び速中性子により生成される放射性核種の測定が行われ、極近距離の結果がDS86の値より小さいこと,遠方での生成量に関して精度の良いデータが得られたこと、また、より精度のよい計算が行われたこと、を合わせて、新しい線量評価システムDS02が発表された。広島原爆における速中性子線の評価については、原爆投下直後に$$^{32}$$S(n,p)$$^{32}$$P反応で生成される$$^{32}$$Pの測定が理研及び京大のグループにより測定された。これらの測定の結果、近距離での生成量については得られているが、遠距離のデータは統計誤差が大きい。新たに$$^{63}$$Cu(n,p)$$^{63}$$Ni反応により生成される$$^{63}$$Niの測定の可能性が提案され、日本グループによる低バックグランド液体シンチレーションカウンタによる測定及び米国とドイツのグループによる加速器質量分析法による測定が行われ、これらの結果がDS02の値と矛盾の無いことが示された。なお残された問題として、バックグランドである超遠距離で測定された$$^{63}$$Niの値は、宇宙線による寄与だけでは説明ができず、原因はわかっていない。

no abstracts in English

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