検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

Single-cell irradiation and single-cell assay using heavy-ion microbeams

マイクロビームを用いた個別の細胞における重イオン照射効果の解析

小林 泰彦; 舟山 知夫; 坂下 哲哉; 古澤 佳也*; 和田 成一*; 横田 裕一郎; 柿崎 竹彦; 浜田 信行*; Ni, M.

Kobayashi, Yasuhiko; Funayama, Tomoo; Sakashita, Tetsuya; Furusawa, Yoshiya*; Wada, Seiichi*; Yokota, Yuichiro; Kakizaki, Takehiko; Hamada, Nobuyuki*; Ni, M.

$$gamma$$線やX線と異なる生物作用を有する高LET放射線であるイオンビームを用いた放射線育種すなわちイオンビーム誘発突然変異による品種改良技術が世界で初めて原研高崎研(現・日本原子力研究開発機構)で開発された。既にキクやカーネーションなどで多くの新品種が実用化されており、今後はさらに多種多様な農作物や産業用微生物への適用が期待されている。しかし、イオンビームで突然変異の誘発率が高く、得られる変異のスペクトルも広いという事実や、同一のLET値を有する種々の重イオンが大きく異なる生物効果を示すことなどの原因となる放射線作用機構については未解明の部分が多い。また、重イオンビームの物理的特徴によって病巣部への線量集中性が極めて良いことや、がん細胞に対する致死作用が大きいことを利用して、重粒子線がん治療の臨床応用が始まっているが、がんの種類によっては効果が大きく異なるなどイオンビーム育種と同様に未解明の部分があり、それが解明できればさらに効果的な治療法の開発に繋がると期待されている。そこで、TIARA(高崎量子応用研究所イオン照射研究施設)の重イオンマイクロビームを用いてシングルイオン照射した細胞内での局所的エネルギー付与と特徴的なDNA損傷の生成、それに続く修復関連蛋白質群の動態、そして最終的に突然変異として定着するまでの分子過程を、個別の細胞について解析することを目指して開発したマイクロビーム細胞照射システムの概要を紹介するとともに、ヒット細胞における照射効果の解析結果を報告する。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.