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Bragg反射に現れるBaTiO$$_3$$ドメインの温度揺動

Domain fluctuation of BaTiO$$_3$$ observed in Bragg reflection

米田 安宏   ; 香村 芳樹*; 鈴木 芳生*; 小島 彬*; 森村 亮太*; 水木 純一郎

Yoneda, Yasuhiro; Komura, Yoshiki*; Suzuki, Yoshio*; Kojima, Akira*; Morimura, Ryota*; Mizuki, Junichiro

強誘電体のドメイン構成は、偏光顕微鏡,原子間力顕微鏡などによって静的なドメイン観察が行われるとともに、レーザーや軟X線を用いたスペックルによっても、動的な構造が調べられるとともに、偏光顕微鏡などで観察されるドメインよりも微細な構造を持つことが知られるようになってきた。われわれも放射光X線を用いて、コヒーレントなX線を使ったチタン酸バリウムのドメイン観察を試みた。その結果、外部温度の変動が大きければ、ドメイン揺動が生じ、Bragg反射の周囲には散漫的な反射が現れることがわかった。これは、温度変動をできるだけ抑えた環境でなければ、静的なドメイン観察ができないことを表している。そのため、われわれは、Kojimaらの開発したミリケルビンセルを用いて、BaTiO$$_3$$サンプル周りの温度変動を10ミリケルビン以下に抑えたうえで、相転移近傍のBragg反射を観測した。その結果、温度変動が0.01$$^{circ}$$C以内の準静的な温度変化下では良好な条件でstaticなドメインの観察ができることがわかった。

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