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立坑掘削後約10年間の周辺岩盤の変形特性

Deformation behavior of rock mass around a shaft for about 10 years

羽柴 公博; 中間 茂雄 ; 佐藤 稔紀  

Hashiba, Kimihiro; Nakama, Shigeo; Sato, Toshinori

地下数百m以深に建設される高レベル放射性廃棄物の地層処分施設において、立坑はアクセス坑道や換気施設として重要な役割を果たす。また、建設・操業中のみならず、施設閉鎖後も長期間の安定性を評価する必要がある。しかし、長期間にわたる立坑周辺岩盤の変形挙動に関する知見は、ほとんど得られていないのが現状である。本研究では、過去に東濃鉱山で得られた約10年間の変位計測結果を整理・解析し、次のような知見を得た。まず、比較的均質な明世累層に位置する計測断面では、周辺岩盤の約10年間の最大主歪方向の変化はそれほど大きくなく、その方向がこの地域の最大主応力方向とほぼ一致することを明らかにした。不均質性の高い土岐夾炭累層に位置する計測断面では、坑壁から離れた岩盤内部でも、長期間にわたって変形が徐々に回復する現象がみられた。これを、岩盤の不均質性を考慮した力学モデルで定性的に説明した。さらに、不均質な岩盤内部の応力-歪状態は一様ではない可能性が高いため、長期間にわたって、応力と変位の両方を測定することが重要であることを指摘した。

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