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殻模型によるN=28領域の不安定核の系統的計算

Systematic calculation of unstable nuclei in the N=28 region studied with shell model

宇都野 穣   ; 大塚 孝治*; 本間 道雄*; 水崎 高浩*

Utsuno, Yutaka; Otsuka, Takaharu*; Homma, Michio*; Mizusaki, Takahiro*

殻模型による微視的計算が近年進展し、現在、不安定核の構造はより重い質量領域に至るまで、核力に基づいた理解が可能になりつつある。この講演では、中性子数28の魔法構造がテンソル力によってどのように変化するかを、sd-pf殻をバレンス殻に採った大規模殻模型計算によって調べた結果を報告する。これまでの多くの研究では、有効相互作用に含まれるテンソル力は核構造にあまり効かないと思われてきたが、最近の研究ではそれを正確に決めることが安定核から不安定核へ至る構造の変化を記述するのに重要であるとわかりつつある。そこで、最近の研究によって適切であると考えられているテンソル力と、これまでよく使われてきた弱いテンソル力の二つの相互作用を用意し、どの原子核でその違いが顕著に現れるかを調べた結果、中性子数が魔法数28であるシリコン42核とその周辺核で最も顕著な違いが見られた。すなわち、適切なテンソル力を用いた計算では、28の魔法数は完全に消滅するのに対し、弱いテンソル力では魔法数が残っている。この違いは、シリコン41や、リン43でも見られ、今後実験でこれらの核構造や殻構造を決めるのに役立つ結果となった。

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