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カルボキシメチルセルロースを原料とする新規ゲルの調製と特性

Preparation and characteristics of new type gel derived from carboxymethyl cellulose

瀧上 眞知子*; 天田 春代*; 長澤 尚胤; 八木 敏明; 玉田 正男

Takigami, Machiko*; Amada, Haruyo*; Nagasawa, Naotsugu; Yagi, Toshiaki; Tamada, Masao

カルボキシメチルセルロース(CMC)は水溶性の高分子であり、20%程度のペースト状態で放射線橋かけし、水に不溶な化学ゲルを調製することができる。CMCと酸とを混練するだけで、これまでの化学ゲルでは作製できない弾力性のあるCMCゲルを調製できることを見いだした。この新規ゲルは、(1)CMCと酸水溶液とを混練する,(2)上記1に$$gamma$$線照射する,(3)CMCのペーストに$$gamma$$線照射後に酸水溶液中に浸漬する3つの方法で調製できた。生成直後のゲルの圧縮弾性率は酸の濃度が高くなるのに伴い大きくなった。また、ゲル分率は、酸の種類にかかわらず、酸の濃度が高くなるのに伴い増加した。CMCのゲル生成前後のIRスペクトルやEDXの測定結果から、この生成したゲルは、CMCのカルボキシル基の対イオンとして存在していたNaがHに置換することによりカルボキシル基の解離が押さえられ、CMC分子内あるいは分子間の静電的反発が減少して、CMC分子鎖が凝集してできた物理ゲルであると考えられる。TG-DTA測定の結果、ゲル化したCMCには、CMCそのものの分解温度よりも高温側に、新たなピークが現れることがわかった。橋かけすることにより分子鎖の運動が束縛され、分解温度が高くなったものと考えられる。このゲルは、新規で簡便な手法で調製でき、広範囲での応用が期待される。

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