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イオン照射による極低温吸着分子からのクラスターイオン生成

Formation of cluster ions from adsorbed molecules at extremely low temperature by ion irradiation

成田 あゆみ*; 馬場 祐治  ; 本田 充紀   ; 平尾 法恵*; 矢板 毅

Narita, Ayumi*; Baba, Yuji; Honda, Mitsunori; Hirao, Norie*; Yaita, Tsuyoshi

近年、さまざまな放射線を利用した研究が多数なされているが、その多くは放射線を分析に用いるか、もしくは放射線分解過程に関する研究である。本研究では放射線分解とは逆の過程、すなわち放射線照射により、簡単な分子から新たに大きな分子やクラスターが生成する過程に関して調べた。具体的に窒素・メタンなどの軽分子を極低温において固体化し0.1-10KeVのHe$$^{+}$$イオンビームを照射することにより、表面から脱離するイオンを四重極質量分析計で測定した。これらの分子が多層の場合、出発物質はN$$_{2}$$(質量数: 28)とCH$$_{4}$$(質量数: 16)であるにもかかわらず、質量数が500近くまでのクラスターイオンが観測された。また質量数が偶数のクラスターイオンがとなりの奇数のクラスターイオンよりも強度が大きい傾向が認められた。これらの結果は気相のクラスターイオンが(N$$_{2}$$)$$_{n}$$$$^{+}$$のときにより安定であることと類似しており、クラスターの脱離がイオン照射部の瞬間的なガス化により起こることが明らかとなった。

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