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高線量被ばく事例における人体組織試料を用いた線量評価

Dose assessment utilizing human body tissue material for exposure cases with high radiation dose

高橋 史明  

Takahashi, Fumiaki

過去の放射線事故では、線量計を携行していない公衆などが高線量の被ばくを受けた例が多くある。このような場合、放射線との相互作用により人体組織に生じた痕跡を利用した線量推定法が有効となる。本研究では、人体の組織試料を利用して、物理学的な測定手法に基づき、健康影響の予測及び医療処置の判断において要求される精度で線量を推定する手法を開発した。このうち、光子被ばくについては、線量に比例して歯エナメル質に生成される不対電子をESR計測で定量した結果に基づく評価手法を開発した。臨界事故などの中性子被ばくを伴う場合については、体内の安定ナトリウムの放射化で生成されるNa-24の放射能値に基づく線量評価法を開発した。いずれの手法も、物理学的な測定手法により得た値から、人体の被ばく線量を評価するための換算係数を計算シミュレーションにより系統的に解析した。そして、光子あるいは中性子照射実験により、換算関係の信頼性を確認した。以上により、従来、被ばくの有無を判定する目的でしか利用できなかった線量評価法について、人体各部の線量を要求される精度で評価できるレベルまで向上させることができた。

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