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新規DNA修復促進タンパク質のバイオ産業への応用

Application of a novel DNA repair promoting protein toward bioindustry

鳴海 一成; 大庭 寛史; 佐藤 勝也; Sghaier, H.

Narumi, Issei; Oba, Hirofumi; Sato, Katsuya; Sghaier, H.

デイノコッカス・ラジオデュランスは、地球環境のいたるところに生息する非病原性の真正細菌であり、放射線に対して著しく高い耐性を持つことが特徴である。この細菌は放射線で起こるDNA損傷を修復する能力に優れていることがわかっていたが、その機構については明らかにされていなかった。われわれは、ラジオデュランスの放射線耐性に重要な遺伝子を同定し、${it pprA}$遺伝子と命名した。この遺伝子が作るPprAタンパク質の性質を生化学的に調べた結果、このタンパク質は放射線照射で生じるDNAの鎖切断に結合することで、高効率にDNA修復を促進することが明らかになった。2005年11月に、このタンパク質の機能を利用した新しいバイオ試薬"TA-Blunt Ligation Kit"が発売された。このキットは、結合反応が難しいとされる平滑末端を持つDNA断片及びPCR産物の結合に特化した製品であり、結合効率が従来品の約10倍である。このキットは、遺伝子診断や新薬開発などを含む遺伝子工学分野での幅広い利用が今後期待されている。

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