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深部比抵抗構造から推定される東北日本、朝日山地下のマグマ活動と周辺地域のテクトニクス

Cryptic magmatism indicated by resistivity structure beneath Asahi mountains, Northeast Japan; Implication to tectonics around the area

二ノ宮 淳; 根木 健之; 梅田 浩司; 浅森 浩一

Ninomiya, Atsushi; Negi, Tateyuki; Umeda, Koji; Asamori, Koichi

朝日山地は、山形県と新潟県の県境の白亜紀から古第三紀の花崗岩類からなる山地で、第四紀火山(月山,白鷹山)からは30km以上も離れているにもかかわらず、周辺には瀬波温泉(97.2$$^{circ}$$C),雲母温泉(88$$^{circ}$$C)などの高温泉(金原、1992)が分布している。さらに、マグマ、あるいはマグマから放出された高温流体が関与していると考えられる低周波微動地震が近傍に分布するなど、活動的な火山地域と同様の特徴を示す。本研究では、これら地熱活動との関連を検討するためにMT法探査により朝日山地下における地殻の二次元比抵抗構造を推定した。結果として、朝日山地西部の地下20$$sim$$30kmに二次元断面図上で水平方向に約20kmの広がりを持つ低比抵抗体が見いだされた。低周波微動を含む周辺地域の地震の震源は、低比抵抗体周辺部で発生しており、低比抵抗体が高温であることを示唆する。朝日山地周辺には高温の温泉が分布することをあわせると、低比抵抗体はマグマの存在を示している可能性が高い。このマグマ活動は、朝日山地の隆起運動,白鷹山の活動,山形盆地西縁断層帯の活動等の周辺地域のテクトニクスと関連している可能性がある。

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