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火砕流堆積物の下刻速度と火砕流の堆積が気候変動に規制された段丘形成へ及ぼす影響

Estimation of incision rate of pyroclastic flow deposits and fluvial response to deposition of pyroclastic flow

田力 正好; 高田 圭太*; 野原 壯   

Tajikara, Masayoshi; Takada, Keita*; Nohara, Tsuyoshi

内陸部における第四紀後期の隆起速度は、気候変動に対応して形成された河成段丘の比高と形成年代から求められる(TT法)ことが多いが、火山地域では火山砕屑物が大量に供給され、河成段丘の形成に影響を与える可能性がある。本研究では、火山活動が河川の挙動へ与える影響を評価するため、十和田火山起源の八戸火砕流(To-H;約15ka)堆積物が広く分布する、米代川支流長木川流域,五戸川流域,馬淵川支流の熊原川流域において、To-H堆積面と河成段丘の推定年代と比高からTo-H堆積物の下刻速度を見積もった。その結果、地質学的時間スケールでは河川は火砕流堆積物を瞬間的に下刻し、元の河床高度を回復することがわかった。この事実から、火砕流堆積物の場合、気候変動に規制された段丘形成に及ぼす影響は大きくなく、TT法は適用可能と考えられる。

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