「単元素バルク金属ガラス」はまぼろしだった; Zr, Tiの高温高圧下における非晶質化の検証

Phantom of elemental bulk metallic glass; Verification of the amorphous formation of Zr and Ti under pressure

服部 高典   ; 齋藤 寛之; 内海 渉; 青木 勝敏; 金子 洋; 岡島 由佳

Hattori, Takanori; Saito, Hiroyuki; Utsumi, Wataru; Aoki, Katsutoshi; Kaneko, Hiroshi; Okajima, Yuka

最近発見された「単元素バルク金属ガラスの高温高圧下における形成」の検証を、新しく開発した透明アンビルを用いた高温高圧角度分散X線回折システムを用いて検証した。その結果、これまで報告されていたZr, Tiの高温高圧下における非晶質化の形成は、高温下で急激に粒成長した結晶の誤認であり、単元素におけるバルク金属ガラスは存在しないことを明らかにした。また、このようにおこった急激な粒成長は、Zr, Ti高温相における異常な格子振動に起因することを突き止めた。

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