J-PARC 972MHz RFテストスタンドの活動状況2007

Present status of the 972 MHz RF test stand at J-PARC 2007

堀 利彦; 山崎 正義; 千代 悦司; 鈴木 浩幸; 青 寛幸; 平野 耕一郎  ; 長谷川 和男

Hori, Toshihiko; Yamazaki, Masayoshi; Chishiro, Etsuji; Suzuki, Hiroyuki; Ao, Hiroyuki; Hirano, Koichiro; Hasegawa, Kazuo

原子力機構原子力科学研究所内の陽子加速器開発棟地下2階に設置されている972MHz RFテストスタンドの2007年度の活動状況を報告する。2007年度はJ-PARCリニアックのビームコミッショニングが本格化したことに伴って、その活動は2006年度同様大幅に縮小したが、以下に主な活動項目を示すと、(1)実機対応のクライストロンオイルバスからの絶縁油漏れ対策、(2)70W半導体アンプ(972クライストロン励振用)の結露対策、(3)ACSバンチャー空洞初号機のRF窓温度再試験、(4)972クライストロン3号機でのRF窓温度上昇試験並びに、立体回路RF機器の温度上昇試験である。特に窓温度試験では、窓温度を測定する非接触の赤外線放射温度計をあらかじめオフライン上で温度較正することで計測精度を上げる工夫を行い、(1)クライストロン定格出力時(平均電力: 90kW)の温度上昇が約70Cであること、(2)窓の冷却方式は間接冷却でも十分に実機の使用に耐えること、などの新たな知見を得た。

The temperature rise of 972 MHz Klystron RF Window was measured using an infrared thermometer with a pulse width of 600 us, and a repetition rate of 50 pps, and a peak power of 2.6 MW. In this data, the estimated temperature rise at the full RF Power (3 MW) would be about 70 degree, which is lager than design value of 30 degree.