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Results from the (U-Th)/He dating systems in Japan Atomic Energy Agency

日本原子力研究開発機構における(U-Th)/He年代測定システムによる測定結果

山田 国見; 花室 孝広  ; 田上 高広*; 山田 隆二*; 梅田 浩司

Yamada, Kunimi; Hanamuro, Takahiro; Tagami, Takahiro*; Yamada, Ryuji*; Umeda, Koji

日本原子力研究開発機構では、京都大学,防災科学技術研究所と共同で(U-Th)/He年代測定ラボの立ち上げを行っている。測定には同機構が所有する希ガス質量分析装置とICP四重極質量分析計を用い、ヘリウムの抽出用に赤外レーザーによる真空加熱装置を製作した。ジルコンの溶液化は融剤にメタホウ酸リチウムを用いてXRF用ビードサンプラによるガラス溶融後、これを酸分解する。ヘリウムの定量は感度法、ウラン,トリウムの定量は標準添加法で行う。試料はすべてウラン系列核種の永続平衡が成立していると期待されること、サマリウムはアパタイトやジルコンには有意に含まれないことから、親核種についてはU-238, Th-232のみの測定で年代を求めることができる。現在は国際年代標準試料であるフィッシュキャニオンタフのジルコン、デュランゴアパタイト、ワーキングスタンダードとして筆者が年代測定を行った丹沢トーナル岩のアパタイトとジルコンを用いて年代決定の較正に関する実験を進めており、システムの全体図や各装置の詳細とともに報告する。

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