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辺共有一次元銅酸化物Ca$$_{2+x}$$Y$$_{2-x}$$Cu$$_5$$O$$_{10}$$の共鳴非弾性X線散乱

RIXS study of edge-sharing 1-D cuprates Ca$$_{2+x}$$Y$$_{2-x}$$Cu$$_5$$O$$_{10}$$

石井 賢司; 池内 和彦; 稲見 俊哉; 水木 純一郎; 筒井 健二; 遠山 貴己*; 前川 禎通*; 工藤 一貴*; 小池 洋二*; 村上 洋一*; 遠藤 康夫*

Ishii, Kenji; Ikeuchi, Kazuhiko; Inami, Toshiya; Mizuki, Junichiro; Tsutsui, Kenji; Toyama, Takami*; Maekawa, Sadamichi*; Kudo, Kazutaka*; Koike, Yoji*; Murakami, Yoichi*; Endo, Yasuo*

高温超伝導やSr$$_{14-x}$$Ca$$_x$$Cu$$_{24}$$O$$_{41}$$の梯子格子における超伝導に代表されるように、反強磁性相関を持った低次元銅酸化物モット絶縁体に電荷をドープしたときの電子状態の変化は大変興味深い。今回の研究対象であるCa$$_{2+x}$$Y$$_{2-x}$$Cu$$_5$$O$$_{10}$$は辺共有のCuO$$_2$$一次元鎖を持った物質であり、CaとYの比($$x$$)を変えることで鎖内にホールを系統的にドープすることが可能である。本研究では、このようなCa$$_{2+x}$$Y$$_{2-x}$$Cu$$_5$$O$$_{10}$$の電荷ダイナミクスを調べることを目的として、放射光X線を用いた銅$$K$$吸収端での共鳴非弾性X線散乱(RIXS)実験を行った。共鳴非弾性X線散乱では、入射X線のエネルギー($$E_i$$)により中間状態を選択することで、異なる励起を観測することができる。中間状態をpoorly-screenedstateに選んだ場合は、ホール濃度依存性は非常に小さいことから、$$dd$$励起などの局所的な励起が観測されていると考えられる。一方、中間状態をwell-screened stateに選んだ場合は、ホールドープに対して顕著な変化が見られるが、$$x=0$$で2eVに見られるピークはZhang-Riceバンドから上部ハバードバンドへの励起(モットギャップ励起)と考えられる。さらに、$$x=1.67$$ではホールの運動に関係した連続的な励起に加え、電荷秩序の起源となる長距離クーロン相互作用によるものと考えられるピークが0.8eVに現れる。

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