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水素同位体比を利用した分布型水流出モデルの検証と硝酸態窒素の河川流出機構の解析

Verification of distributed runoff model using a hydrogen isotopic ratio, and analysis of nitrogen transport to a stream

都築 克紀  ; 松永 武; 井上 隆信*; 山田 俊郎*

Tsuzuki, Katsunori; Matsunaga, Takeshi; Inoue, Takanobu*; Yamada, Toshiro*

本研究では、渓流河川における硝酸イオン濃度の変化機構を考察した。研究を行った地域は、岐阜県伊自良湖に流入する河川、伊自良川の上部である。自動採水装置を設置し、2006年11月の降雨時に河川水を連続採取して、その硝酸イオン濃度変化を詳細に追跡した。また、独自に開発した分布型の水流出モデルによる表面流出成分,地下水成分を分離した流出シミュレーションを実施した。このシミュレーションの合理性を観測された水素同位体比で分離したハイドログラフにより検証し、良好な結果を得た。また、この水流出モデルを用い観測6か月前からのすべての降水を対象として、研究集水域の水流動をシミュレーションした。この結果に基づいて、観測時の河川流出水の集水域内滞留時間を推定した。この結果、土壌最上層(0$$sim$$6cm)における水の滞留時間が長い水の流出と硝酸イオン濃度の流出には正の相関が見いだされた。この結果は、滞留時間が硝酸態窒素の流出を決定する因子の一つであることを示唆している。また、集水域スケールでの水移動解析の有効性を示している。

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