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重粒子線照射による細胞形質の特徴的変化についてウイルスを利用した解析

Analyses of changes of cell properties specifically induced by heavy ion irradiation using viruses as analyzing tools

星野 洪郎*; 清水 宣明*; 大上 厚志*; 田中 淳*; Saha, M. N.*; 品川 雅彦*; 大槻 貴博*; 森 隆久*; Ariful, H. S.*; Salequl, I. S.*; 浜田 信行*; 小林 泰彦; 和田 成一*; 舟山 知夫; 鳴海 一成

Hoshino, Hiroo*; Shimizu, Nobuaki*; Oue, Atsushi*; Tanaka, Atsushi*; Saha, M. N.*; Shinagawa, Masahiko*; Otsuki, Takahiro*; Mori, Takahisa*; Ariful, H. S.*; Salequl, I. S.*; Hamada, Nobuyuki*; Kobayashi, Yasuhiko; Wada, Seiichi*; Funayama, Tomoo; Narumi, Issei

重粒子線照射によるがん治療では、X線照射には見られない優れた治療効果が報告されているが、多くの実験系では各種放射線の生物学的効果には著明な差が認められていない。しかし、重粒子線照射により、細胞形質の特異的変化が起きていることが予想されるため、ウイルス感受性を主な指標として以下の解析を行った。(1)重粒子線照射によりヒト培養細胞のヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)に対する感受性が亢進した。このような現象は、ほかの放射線の照射では見られなかった。そのメカニズムを明らかにするため遺伝子発現の変化について解析した。NF-$$kappa$$Bの増加が見られ、Ku-80, PARPなどの発現は低下した。(2)レトロトランスポゾンの一種LINEはヒトゲノムの17%を占め、レトロウイルス様の構造をしている。重粒子線照射によりその転移が促進されるか、検出できる細胞系を樹立し検討した。各種放射線による照射で、LINEのレトロポジション(転移)が増加したが、その頻度には大きな差は認めなかった。(3)放射線抵抗性細菌${it D. radiodurans}$${it pprA}$遺伝子をヒト細胞に導入し発現細胞を分離した。PprA蛋白質は細胞内で特異的な局在を示し、遺伝子導入細胞では放射線照射に軽度に抵抗性となった。

no abstracts in English

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