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長崎原爆により放出されたプルトニウムの時間的及び空間的分布

Temporal and spatial distribution of plutonium released from Nagasaki atomic bomb

國分 陽子   

Kokubu, Yoko

本記事は、学位論文の要約を示したものである。学位論文では、放出源の情報を持つプルトニウム同位体比、$$^{240}$$Pu/$$^{239}$$Pu比を用いて原爆由来成分と核実験由来成分を区別し、長崎周辺に蓄積する原爆由来成分のみの分布を明らかにすることを試みた。西山貯水池の堆積物に記録された長崎原爆由来のPu及び$$^{137}$$Csの蓄積を時系列に沿って解析した。同位体比及び濃度の深度分布から、原爆由来のPu及び$$^{137}$$Csは原爆直後急激に蓄積している様子が見られた。また、核実験由来の成分も検出されたが、現在でも貯水池に流れ込むPuの大部分は原爆由来であり、貯水池周辺の土壌から供給されていた。爆心地周辺の表層土壌に蓄積する原爆由来Puの分布を明らかにした。爆心地半径約10km内では、原爆由来のPuが爆心地東側の地域に蓄積し、さらに遠方まで蓄積している可能性が見いだされた。調査範囲を東側に広げると、原爆由来のPuは、島原半島、さらに熊本県阿蘇山付近まで及んでいることが明らかとなった。以上、$$^{240}$$Pu/$$^{239}$$Pu比からPuの放出起源の特定を行い、原爆由来のPuの時間的,空間的分布に関する新しい知見を得た。

no abstracts in English

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