検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

La$$_{2-x}$$Sr$$_x$$NiO$$_4$$における、低エネルギー励起の異常な温度変化

Anomalous T-dep. of the low energy peak in stripe ordered LSNO

福田 竜生  ; 池内 和彦; Baron, A.*; 筒井 智嗣*; 内山 裕士*; 水木 純一郎; 山田 和芳*

Fukuda, Tatsuo; Ikeuchi, Kazuhiko; Baron, A.*; Tsutsui, Satoshi*; Uchiyama, Hiroshi*; Mizuki, Junichiro; Yamada, Kazuyoshi*

ペロフスカイト遷移金属酸化物は、温度や不純物等によってさまざまな性質を示し、応用的にも有用なものが多く、精力的に研究が進められている。その一つであるLa$$_{2-x}$$Sr$$_x$$NiO$$_4$$(LSNO)は広いSr濃度領域で、いわゆる静的なストライプ状態を示す。このLSNOにおいて、ボーズ温度因子から外れた異常な温度変化を示す低エネルギー(25$$sim$$40meV)励起が観測された。これはストライプ状態からの励起である可能性があり、温度変化を詳しく測定した。実験は、SPring-8のBL35XUにおいて、Si(888)反射(分解能約6meV)を用いて行った。実験結果では、以前と同じく高温で強くなる低エネルギーピークが観測されたが、その変化は$$Q$$によって異なり、差が最も明確に観測された(1.7,1.7,-1)付近では、35meV付近,240K以上で大きくなっていることがわかった。一方、より低エネルギーや離れた$$Q$$においては、温度変化はゆるやかになっている。しかしこれらの変化は、ネール温度($$sim$$155K)及びストライプ秩序転移温度($$sim$$200K)のいずれよりも高く、この異常な温度変化のピークとストライプ秩序との関連に関しては、より詳細な実験と考察が必要である。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.