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葉菜試料中の放射性ストロンチウム分析におけるカルシウム分離法の検討

Separation of Sr from Ca by means of Ca(OH)$$_{2}$$ for the determination of radiostrontium in leafy vegetables

渡部 陽子 ; 川崎 将亜 

Watanabe, Yoko; Kawasaki, Masatsugu

放射性Srの放射能を測定するには、試料中に含まれる妨害元素を分離除去する必要があるが、その中でも特に同族元素であるカルシウム(Ca)の除去は難しい。これまで発表者らは発煙硝酸法にて分離を行ってきたが、発煙硝酸は危険性が高いため、イオン交換法への移行が望ましい。しかし、イオン交換法では有機溶媒であるメタノールを多量に使用するため、その使用量を減らす努力が必要である。そこで、発表者らは水酸化カルシウム沈殿法により、試料中に含まれる大部分のCaを除去した後、イオン交換法での最終分離を試みた。この沈殿法をあらかじめ行うことによりイオン交換カラムのサイズを小さくすることができるため、イオン交換法のみの場合と比べ、メタノールの使用量を最大86%削減することができる。発表者らは、まず初めに、模擬試料を用いてCa除去率及びSr回収率を求めたところ、水酸化カルシウム沈殿法によるCa除去率は、一部の場合を除いて99%以上であり、また、Srの回収率は86-96%と高割合で回収できることがわかった。同様の操作を葉菜試料で行い放射能を測定したところ、発煙硝酸法で得られた値と同等の値を得た。よって、この手法は放射性Sr分析におけるCaの分離法として有効である。

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