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重粒子線照射における出芽酵母の突然変異誘発メカニズム

Molecular analysis of carbon ion induced mutants in the budding yeast ${it Saccharomyces cerevisiae}$

松尾 陽一郎*; 西嶋 茂宏*; 長谷 純宏; 横田 裕一郎; 坂本 綾子; 鳴海 一成; 清水 喜久雄*

Matsuo, Yoichiro*; Nishijima, Shigehiro*; Hase, Yoshihiro; Yokota, Yuichiro; Sakamoto, Ayako; Narumi, Issei; Shimizu, Kikuo*

出芽酵母${it S.cerevisiae}$における$$gamma$$線及び重粒子線による突然変異誘発では、グアニンの酸化型前駆体である8-oxodGの生成が突然変異誘発に大きく寄与することを報告してきた。本研究では、出芽酵母野性株及び8-oxodGの除去修復遺伝子が不活性な${it ogg1}$株を用い、重粒子線による突然変異誘発の過程を修復経路の観点から明らかにすることを目的とした。最も突然変異の頻度が高かった100Gy照射条件で突然変異株を選抜し、${it URA3}$遺伝子領域(804bp)における変異位置をシーケンス解析によって決定した。野性株及び${it ogg1}$株ともに塩基置換の頻度が高く、特に${it ogg1}$株では変異のすべてが置換変異であった。また${it ogg1}$株ではG・CからT・Aのトランスバーションが70%を占め、野性株の場合と比較して有意な差を示した。これは${it ogg1}$株では誤挿入された8-oxodGの除去がなされないためであると考えられる。これらの結果から、重粒子線照射による突然変異はヌクレオチドプールの酸化及び誤挿入のプロセスが大きく寄与することが推測された。

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