地層処分の安全規制にかかわる広域地下水流動に関する研究

Study on regional groundwater flow system for regulatory works on geologic disposal

木村 英雄; 宗像 雅広 ; 花谷 育雄; 酒井 隆太郎; 滑川 麻紀; 松葉 久

Kimura, Hideo; Munakata, Masahiro; Hanatani, Ikuo; Sakai, Ryutaro; Namekawa, Maki; Matsuba, Hisashi

高レベル放射性廃棄物に関しては、平成20年代前半に処分施設の精密調査地区選定が行われる予定であり、その際には、規制機関の関与が求められることが考えられる。高レベル放射性廃棄物を地層処分する場合に安全性を確保するためには、放射性廃棄物の地下水流動に伴う人間社会への移行を抑制することが重要である。そこで、その移行を評価するために、隆起侵食,海水準の変動等の天然事象の変化等による外的要因を含む広域かつ長期にわたる地下水流動のメカニズムを解明し、広域における長期的地下水流動の評価手法を整備する必要がある。日本原子力研究開発機構安全研究センターでは、経済産業省原子力安全・保安院より「地層処分にかかわる水文地質学的変化による影響に関する調査」を受託した。本研究は、高レベル放射性廃棄物の地層処分を対象に、広域における地下水流動の評価手法を整備するものである。本報告ではこれまでの調査結果概要及び規制行政庁を支援するための研究について報告する。

Site selection of high-level radioactive waste geologic disposal on the detailed site investigation will be performed in the early of Heisei 20 years. In such case, the regulatory authority will be need to be concerned on the safety of geologic disposal, migration of radionuclides by groundwater flow from the disposal facility to human environment on the ground surface is very important key issue. We have been developed for the safety assessment methodologies of the regional groundwater flow on the geologic disposal site taking account of the naturally occurring events such as up-lift and erosion, variation of sea level.