反応度事故時の過渡ボイド挙動に関する研究; 高圧条件下の急速加熱時における熱の分配

Research on transient void behavior during reactivity initiated accidents; Heat partitioning during rapid power input at a high pressure condition

丸山 結 ; 佐藤 聡 ; 浅香 英明*; 中村 秀夫  

Maruyama, Yu; Satou, Akira; Asaka, Hideaki*; Nakamura, Hideo

高温待機時の反応度事故を模擬した炉外高圧急速沸騰試験を実施し、ボイド反応度フィードバックを考慮した原子炉出力評価手法を構築するうえで不可欠なボイド率の過渡変化にかかわる知見を取得した。ボイド率の計測には、原子力機構で開発した水の電気抵抗変化を利用した高速応答計測手法を適用した。実機で想定される冷却水の圧力,流速,水温及び流路の加熱等価直径を条件とした一連の試験を通じてボイド率の時間変化及び空間分布の特性を把握するとともに、ボイド率と水温変化の計測結果を併用した熱バランスの評価に基づいて、急速なサブクール核沸騰発生時において水の温度上昇に寄与する熱量と水の蒸発に寄与しボイド率の変化に影響する熱量を評価し、両者の寄与に及ぼす水温の影響を明らかにした。

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