検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

新鮮マンゴーの照射履歴判別法の開発をめざして; ESR法の適用

Radical detection for irradiated fresh mango by ESR spectroscopy

菊地 正博; Hussain, M. S.; 森下 憲雄; 鵜飼 光子*; 下山 雄平*; 小林 泰彦

Kikuchi, Masahiro; Hussain, M. S.; Morishita, Norio; Ukai, Mitsuko*; Shimoyama, Yuhei*; Kobayashi, Yasuhiko

トロピカルフルーツは国内では生産に適した場所が限られるため、その消費量のほとんどを海外からの輸入に頼っている。諸外国では生鮮食品の検疫処理として食品への放射線照射が利用されており、日本でも将来利用される可能性がある。しかし、照射食品の適切な流通過程を担保し消費者の食品選択の自由を保障するためには照射履歴判別法(検知法)が必要である。そこで、照射によって生じたラジカルを難しい前処理を必要とせず何度でも測定できるESR法を、検知法として利用するための条件検討を行った。市販のフィリピン産新鮮マンゴーを$$gamma$$線照射し、冷蔵庫で保管後、凍結乾燥し、ESR測定を行った。その結果、照射マンゴー及び非照射マンゴーでESRシグナルが観測され、メインピークはg=2.004であった。マイクロ波強度を変化した時、そのメインピークは約3mWで飽和した。線量とピーク高の関係を調べたところ、果肉部では約25kGyまで線量依存的に増加した。このことから、照射によるラジカルが安定に存在し、ESRで検出できたと考えられる。すなわち、マンゴーで得られるESRシグナルを総合的に評価することにより、照射された新鮮マンゴーを識別できる可能性が示唆された。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.