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Am(III)/Eu(III) separation with N,N,N',N'-tetrakis((5-alkoxypyridin-2-yl)methyl)ethylenediamine, Hydrophobic Derivatives of TPEN

TPEN疎水化誘導体, N,N,N',N'-tetrakis((5-alkoxypyridin-2-yl)methyl)ethylenediamine,によるAm(III)/Eu(III)分離

松村 達郎  ; 稲葉 優介*; 竹下 健二*; 森 敦紀*

Matsumura, Tatsuro; Inaba, Yusuke*; Takeshita, Kenji*; Mori, Atsunori*

核種分離変換技術の課題の一つとして、化学的挙動が類似した3価MAとランタノイドの分離プロセスの開発がある。われわれは、水溶液中におけるAm(III)及びEu(III)との錯形成定数に10$$^{2}$$以上の差があり、溶媒抽出において分離係数SF$$_{Am/Eu}$$が250以上となることを見いだしているTPENについて、実プロセスへの適用という観点から欠点を改良した疎水化誘導体の開発を進めている。新たにTPEN分子の外側に位置するピリジル基にアルコキシ基を結合させた誘導体を数種類合成し、その抽出特性を確認した。その結果、ニトロベンゼンを有機溶媒とした抽出実験において、ドデシルオキシ基を側鎖とするTDdPENがpH4$$sim$$5の条件で分離係数SF$$_{Am/Eu}$$が800以上を示すことを見いだした。この値はフランスが開発しているBTP等と比べても遜色なく、非常に優れた分離性能を有すると言うことができる。今後、実用化に必要となる特性データを取得していく計画である。

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