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カルボキシメチルセルロースゲル形成に及ぼす金属塩の影響

The Effects of metal salt on carboxymethylcellulose gel formation

亀井 勇人; 廣木 章博; 長澤 尚胤; 玉田 正男; 奥 浩之*

Kamei, Yuto; Hiroki, Akihiro; Nagasawa, Naotsugu; Tamada, Masao; Oku, Hiroyuki*

カルボキシメチルセルロース(CMC)のゲル形成に及ぼすCa濃度、CMC濃度と陰イオンの影響について検討した。CMC 5wt%水溶液にCaCl$$_{2}$$を添加しない場合、$$gamma$$線を30kGy照射してもゲル化しないが、CaCl$$_{2}$$を0.08wt%添加するとゲル化し始めることを見いだした。このときのカルボキシル基とカルシウムのモル比は46対1であった。また、照射線量30kGy、カルボキシル基とカルシウムのモル比を4.6対1と一定にしたときのCMC濃度の影響について調べた結果、CMC濃度1.5wt%でゲル化しはじめることがわかった。したがって、Ca濃度とCMC濃度を変えることで、低濃度CMC溶液でもゲル化の度合いを調節することができた。また、Cl$$^{-}$$はラジカルを捕捉する可能性があるため、CaCl$$_{2}$$とCa(ClO$$_{4}$$)$$_{2}$$を比較した結果、ClO$$_{4}$$イオンにおいても、カルボキシル基とカルシウムのモル比が一定であれば、Clイオンの場合と同じゲル分率を示すことがわかった。したがって、放射線による低濃度CMC水溶液のゲル化においてCl$$^{-}$$イオンはラジカルを捕捉することはなく、また、Caイオンとカルボキシル基の結合に伴うCMC分子鎖の運動性変化が寄与していると推察される。

no abstracts in English

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