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発光材料創成を指向した金(I)錯塩の溶解と液相における分光分析

Toward luminescent materials; Spectroscopic analysis for gold(I) complex in liquid phase

榛葉 祐介; 青柳 登   ; 下条 晃司郎   ; 長縄 弘親  ; 泉岡 明*

Shinha, Yusuke; Aoyagi, Noboru; Shimojo, Kojiro; Naganawa, Hirochika; Izuoka, Akira*

金(I)錯体は配位構造の微細な変化によって顕著な発光特性の変化をもたらし、揮発性有機分子の検出、発光素子への応用が期待されている。なかでも、相対論的効果に起因する、Au...Au間における金原子間相互作用を利用した錯体合成が近年注目されている。その相互作用と発光現象は密接に関連しており、Au...Au間距離が3.6${AA}$以内に近づくと発光すると報告されている。また、既知の多く金(I)錯体は室温で固体であり、通常の有機溶媒に難溶である。そのため、液相における発光特性は未開拓な領域である。今回われわれは、金(I)イオンに対する錯形成能の高いアニオンを有する機能性イオン液体を用い、金(I)錯塩の液状化に成功し、室温で弱く77Kで強く発光することを見いだした。AuClは、有機溶媒及び飽和濃度のKSCN水溶液に対する溶解度は低く、室温及び77Kでも発光は見られなかったが、機能性イオン液体には高濃度で溶解し、室温では弱い発光、77Kで強い発光が見られた。これはイオン液体中で温度変化に伴う固液相転移が起こり溶存金(I)錯体同士のAu...Au間距離が3.6${AA}$以内となったため発光したと考えられる。

no abstracts in English

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