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デラフォサイト酸化物CuCr$$_{1-x}$$Mg$$_{x}$$O$$_{2}$$, Cu$$_{1-y}$$Ag$$_{y}$$CrO$$_{2}$$における磁気相関

Magnetic correlation in delafossite oxides CuCr$$_{1-x}$$Mg$$_{x}$$O$$_{2}$$ and Cu$$_{1-y}$$Ag$$_{y}$$CrO$$_{2}$$

梶本 亮一  ; 松田 雅昌; 岸本 泰造*; 宇都 数馬*; 外園 貴久*; 奥田 哲治*

Kajimoto, Ryoichi; Matsuda, Masaaki; Kishimoto, Taizo*; Uto, Kazuma*; Hokazono, Takahisa*; Okuda, Tetsuji*

デラフォサイト酸化物CuCrO$$_2$$は二次元三角格子の一つとして古くから研究され、反強磁性転移温度$$T_N$$=26K以下でCrスピンが120$$^{circ}$$構造をとることがわかっている。ところが近年CrサイトにMgをドープすると帯磁率の変化を伴って電気伝導度が著しく変化することや、CuサイトにAgをドープすると転移温度の変化とともに磁気比熱の振る舞いが三次元相関的なものから二次元相関的なものへとクロスオーバーすること等が明らかになった。そこで、本研究では中性子散乱実験によりCuCrO$$_2$$の磁気相関がMg, Agドープによってどのように変化するか調べた。その結果、Mgドープした場合ではスピンの向きは変化するものの磁気構造は大きくは変化しないのに対し、Agドープした場合では特に$$T_N$$以上で顕著な二次元的相関が観測され、それがスピンの動的揺らぎによるものであること等が明らかになった。

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