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9Cr-ODSフェライト鋼における超微細粒形成と高温強度の関係

Correlation between ultra-fine grain formation and high-temperature strength of 9Cr-ODS ferritic steel

近田 伸芳*; 林 重成*; 鵜飼 重治*; 大塚 智史   ; 皆藤 威二 

Chikada, Nobuyoshi*; Hayashi, Shigenari*; Ukai, Shigeharu*; Otsuka, Satoshi; Kaito, Takeji

焼戻しマルテンサイト相と残留$$alpha$$相の二相からなる9Cr-ODSフェライト鋼の高温強度は超微細粒を有する残留$$alpha$$相により維持されていることがわかっている。本研究では、残留$$alpha$$相における超微細粒と高温強度との関係を明らかにすることを目的とする。残留$$alpha$$相はAC3点でオーステナイト相に変態せずフェライト相のまま残留した組織である。そこで残留$$alpha$$相を模擬したフェライト単相の13Cr-ODSフェライト鋼(13Cr-0.02C-0.15Ni-2.0W-0.26Ti-0.35Y$$_{2}$$O$$_{3}$$)をメカニカルアロイング(MA)処理し、900$$^{circ}$$Cで放電プラズマ焼結後、熱処理(950$$^{circ}$$C$$sim$$1250$$^{circ}$$C)により超微細粒の体積割合を変えた試料を作成した。これらの試料について、室温と高温(500$$^{circ}$$C, 700$$^{circ}$$C)での硬さ測定及びEBSP, TEM観察を行った。13Cr-ODSフェライト鋼の結晶粒はMAにより形成した約40nmのナノ結晶から昇温に伴いいわゆる超微細粒へと変化し、1050$$^{circ}$$C以上ではその割合は著しく低下した。超微細粒が明瞭に認められた950$$^{circ}$$C熱処理材に着目すると、室温硬さは増加したが、高温硬さは低下した。これは超微細粒での粒界滑りによると考えられる。

no abstracts in English

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