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表面粗さの異なる4H-SiC基板上に作製したMOSFETの電気特性分布

Distribution of the electrical characteristics of 4H-SiC MOSFETs fabricated on substrates with different surface morphologies

大島 武; 小野田 忍; 堀田 和利*; 鎌田 透*; 河田 研治*; 江龍 修*

Oshima, Takeshi; Onoda, Shinobu; Hotta, Kazutoshi*; Kamada, Toru*; Kawata, Kenji*; Eryu, Osamu*

炭化ケイ素(SiC)デバイス作製プロセスの最適化を目的に、デバイス作製プロセスの出発点といえる基板研磨技術がデバイス特性に与える影響に着目し、異なる表面粗さを持つ六方晶(4H)SiC基板上に作製したMOSFETの電気特性について調べた。2インチ4H-SiC基板を用い、3$$mu$$mのダイヤモンドスラリーにより機械研磨(3MP)、さらに1/4$$mu$$mで機械研磨(1/4MP),コロイダルシリカによる化学機械研磨を行った試料(CMP)を作製した。原子間力顕微鏡(AFM)観察により、3MP, 1/4MP, CMPのRmsを求めたところ、それぞれ、6.83, 1.43及び0.077nmであった。次に、化学気相成長法を用いて同一条件でp型エピ膜を堆積したところ、エピ膜成長後の表面のRmsは、3MP, 1/4MP及びCMPで、それぞれ8.47, 0.906及び0.260nmであった。これらエピ基板1/4部分に150個程度のMOSFETを同一条件で作製し、しきい値電圧(V$$_{T}$$)を測定した。V$$_{T}$$の理想値は2.8Vであり、いずれのMOSFETも理想値より大きい値であったが、表面平坦度がよくなるに従い6.73Vから5.19Vと理想値に近づく結果となった。また、分布は3MPでは$$pm$$0.77Vであるが、CMPでは$$pm$$0.51Vと表面平坦度がよくなるに従い分布幅も小さくなった。以上より、基板の表面平坦度の向上はMOSFET特性の向上につながることが判明した。

no abstracts in English

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