241Am硝酸溶液の豚皮膚組織への浸透; 線スペクトロメトリによる考察

Permeability of 241Am nitric solution into pig skin tissue; Consideration based on results of alpha-ray spectrometry

栗原 治; Kim, E.*; 結城 政則*; 中田 章史*; 高島 良生*; 高田 実佐紀*

Kurihara, Osamu; Kim, E.*; Yuki, Masanori*; Nakata, Akifumi*; Takashima, Yoshio*; Takada, Misaki*

豚皮組織片に241Am硝酸溶液を滴下・蒸発させた試料をシリコン半導体検出器で測定し、得られた線スペクトルから核種の皮膚組織への浸透の状況を考察した。自己吸収のない電着線源と比べ、試料の線スペクトルはピークの拡がりを示すとともに、試料の線源効率は数割減少した。この結果は、核種の皮膚組織への浸透には、上皮組織中への浸透と毛根への浸入の双方が関与していることを示しており、蛍光色素を滴下した試料の観察でもこれを裏付ける結果を得た。上皮組織中への核種の浸透は、線スペクトルのシミュレーション計算により数m程度であると評価した。

We evaluated source efficiency of pig skin samples contaminated with Am-241 nitric aqueous solutions by using alpha-ray spectrometry. We also considered modeling of permeability into the skin tissue based on the measurements.