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ESR法によるカルボキシメチル化多糖ラジカルの検討

Study on carboxymethylated polysaccharide radicals by ESR method

佐伯 誠一; 長澤 尚胤; 廣木 章博; 森下 憲雄; 玉田 正男; 工藤 久明*; 勝村 庸介*

Saiki, Seiichi; Nagasawa, Naotsugu; Hiroki, Akihiro; Morishita, Norio; Tamada, Masao; Kudo, Hisaaki*; Katsumura, Yosuke*

カルボキシメチル化多糖類は、高濃度水溶液条件下において放射線照射により架橋反応を引き起こし、ゲル化する。水の放射線分解ラジカルであるOHラジカルとの反応により生成する高分子ラジカルを同定することは、架橋反応機構解明において重要である。そこで本研究では、ESR法により生成ラジカル種を同定し、主鎖骨格の違いによる影響を検討した。試料にはセルロース,キトサン,デンプンのカルボキシメチル化誘導体を用いた。結果、各試料のESRスペクトルはおおむね類似し、Triplet$$times$$DoubletとDoubletの2つのスペクトルに分離した。解析により前者が6位に連なるカルボキシメチル基炭素上、後者が2位または3位に連なるカルボキシメチル基炭素上のラジカルであると同定した。以上の結果、主鎖骨格の違いによらず、OHラジカルと反応して生成する高分子ラジカルには、カルボキシメチル基炭素上ラジカルが存在することを明らかとし、架橋反応機構解明に有用な知見を得た。

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