自由液面からのキャリーオーバー予測技術の開発,6; 実験結果に基づく実機評価

Development of design technology on carryover from free-surface in the upper plenum of natural-circulation type BWRs, 6; Evaluation of reactor based on measurements

玉井 秀定; 永吉 拓至; 上遠野 健一; 伊東 敬; 高瀬 和之

Tamai, Hidesada; Nagayoshi, Takuji; Katono, Kenichi; Ito, Takashi; Takase, Kazuyuki

自然循環運転による革新的水冷却炉や中小型BWRにおいては、上部プレナム内自由液面からの液滴キャリーオーバー特性の高精度予測が設計上解決すべき重要課題となっている。この液滴キャリーオーバー特性を実験的に把握し、機構論的な予測技術を開発するための基盤研究を、原子力エネルギー基盤連携センターの軽水炉熱流動技術開発特別グループにおいて進めている。本報告では、既存のデータベース及び等エンタルピ変化を利用した絞り熱量計を用いて取得した液滴クオリティ計測結果をもとに、自然循環小型低減速軽水炉の実機評価を行った。本炉心では、セパレータ及びドライヤがない設計となっているが、予測された液滴クオリティは、ドライヤ出口要求である0.1パーセントよりも低く、実機運転条件において炉心が成立する見通しが得られた。

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