J-PARCにおけるパルス中性子イメージング技術の開発

Development of pulsed neutron imaging technique at J-PARC

篠原 武尚   ; 高田 慎一  ; 相澤 一也  ; 鈴木 淳市; 甲斐 哲也   ; 原田 正英   ; 及川 健一   ; 前川 藤夫  ; 酒井 健二 ; 大井 元貴 ; 新井 正敏; 神山 崇; 呉田 昌俊   ; 酒井 卓郎; 松林 政仁  ; 鬼柳 善明*; 加美山 隆*; 佐藤 博隆*

Shinohara, Takenao; Takata, Shinichi; Aizawa, Kazuya; Suzuki, Junichi; Kai, Tetsuya; Harada, Masahide; Oikawa, Kenichi; Maekawa, Fujio; Sakai, Kenji; Oi, Motoki; Arai, Masatoshi; Kamiyama, Takashi; Kureta, Masatoshi; Sakai, Takuro; Matsubayashi, Masahito; Kiyanagi, Yoshiaki*; Kamiyama, Takashi*; Sato, Hirotaka*

中性子を用いたイメージング法は、中性子の特徴である高い物質透過性能及び軽元素に対する感度の高さを利用した撮像法である。これまでの中性子イメージング法では、多くの場合、物質での吸収による強度変化を得るものであるが、中性子と物質との相互作用には多くの場合エネルギー依存性が存在するため、物質透過現象は本来エネルギーに依存する。また、吸収のみならず、散乱に伴う運動量変化や位相変化,中性子スピン状態の変化などを積極的に活用することにより、高度な中性子イメージング法を開発する余地がある。このとき、パルス中性子を用いた飛行時間分析型のイメージングを導入することにより、エネルギー依存の情報を効率よく取得することが可能となる。そこで、本研究では、大強度パルス中性子を利用することが可能なJ-PARC物質・生命科学実験施設(MLF)においてパルス中性子イメージング実験を開始し、エネルギー選別型の新しい中性子イメージング法の開発に取り組んでいる。発表では、MLFのBL10ビームラインにおいて、これまでに行ってきた実験結果について報告するとともに、今後の研究開発の展開について述べる。

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