JT-60SAに向けたECRF装置伝送・結合系の長パルス化開発

Developments of long pulse ECRF transmission and coupling systems

小林 貴之; 諫山 明彦; 長谷川 浩一; 鈴木 貞明; 平内 慎一; 佐藤 文明; 和田 健次; 柴山 実; 横倉 賢治; 森山 伸一

Kobayashi, Takayuki; Isayama, Akihiko; Hasegawa, Koichi; Suzuki, Sadaaki; Hiranai, Shinichi; Sato, Fumiaki; Wada, Kenji; Shibayama, Minoru; Yokokura, Kenji; Moriyama, Shinichi

JT-60SAの電子サイクロトロン波(ECRF)加熱電流駆動装置では、100秒間のミリ波入射が必要であるが、既存装置であるJT-60Uの伝送・結合系は1系統1MW,5秒定格である。そのため各部の除熱・耐熱性能を向上させることが不可欠である。結合系アンテナにおいては、二次元ビーム駆動機構と信頼性の高い冷却構造を両立させるため、直線駆動型アンテナを設計している。既に行った初期的な設計をもとに試験体を作成し、低電力ミリ波発振器を用いて性能検証を行った。初期的に得られた結果では、計測されたRF分布と計算結果の良い一致を示した。伝送路においては、60.3mm伝送路の使用が望ましいが、コスト削減のため既存の内径31.75mmの導波管等の部分的な利用を検討している。この伝送部品の長パルス伝送時の温度上昇を調べるため、約0.5MWで10秒間の伝送時にIRカメラを用いて導波管の温度上昇を計測した。導波管切替器直後では15C程度温度が上昇する初期結果が得られた。さらに効率的に温度上昇を抑えるためのモード純度調整と局所導波管冷却を検討した。

no abstracts in English