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デラフォサイト酸化物CuCr$$_{1-x}$$Al$$_x$$O$$_2$$における磁気相関のAl置換効果

Al substitution effect on magnetic correlation in delafossite oxide CuCr$$_{1-x}$$Al$$_x$$O$$_2$$

梶本 亮一  ; 松田 雅昌; 宇都 数馬*; 奥田 哲治*

Kajimoto, Ryoichi; Matsuda, Masaaki; Uto, Kazuma*; Okuda, Tetsuji*

デラフォサイト酸化物CuCrO$$_2$$は二次元三角格子の一つとして古くから研究され、反強磁性転移温度$$T_N$$以下でCr$$^{3+}$$のスピン($$S=3/2$$)が120$$^{circ}$$構造をとることが知られている。近年、われわれはCr三角格子の面間に位置するCu$$^+$$をAg$$^+$$で置換することによる磁気相関の変化を比熱測定、中性子散乱実験等により調べ、Ag置換により二次元的、かつ、動的な磁気揺らぎが増大することを明らかにした。そこで、今回われわれはCr三角格子面内に直接非磁性イオンAl$$^{3+}$$をドープすることで磁気相関がどのように変化するかを中性子回折実験、非弾性散乱実験によって調べた。実験には原子力機構の三軸型分光器TAS-2及びLTASを使用した。粉末回折プロファイルから、CuCr$$_{1-x}$$Al$$_{x}$$O$$_{2}$$ではAl濃度が増加するにつれて二次元性が増大することがわかった。一方、非弾性成分はAgドープ試料に比べて小さかった。これらのことから、Alドープの効果はAgドープとは対照的に静的な二次元性を増大させるようである。

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