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炭素同位体をトレーサーとして利用した森林中炭素挙動の研究; 土壌呼吸の起源分離

Use of carbon isotopes as tracer to estimate carbon dynamics in forest

安藤 麻里子  ; 小嵐 淳   ; 石塚 成宏*; 平井 敬三*

Atarashi-Andoh, Mariko; Koarashi, Jun; Ishizuka, Shigehiro*; Hirai, Keizo*

森林生態系における炭素収支及び、生態系内の各CO$$_{2}$$吸収・放出源の評価は、地球温暖化防止の取り組みにおいて重要な課題である。アジアフラックス観測サイトの一つ(岩手県安比森林気象試験地)を対象として、土壌有機物・大気中CO$$_{2}$$・土壌表面から放出されるCO$$_{2}$$(土壌呼吸)中の$$Delta$$$$^{14}$$Cを測定し、得られた結果より土壌呼吸の起源推定を行い、その季節変動を明らかにした。観測タワーを利用して採取した大気CO$$_{2}$$$$Delta$$$$^{14}$$C年平均値は、2006年から2008年で51, 37, 31‰と低下した。土壌有機物中$$Delta$$$$^{14}$$Cの深度分布は、0$$sim$$6cmの間にピークを持ち、採取した3本の土壌コアごとの最大値は137$$sim$$167‰であった。リターを除いた状態で測定した土壌呼吸中$$Delta$$$$^{14}$$Cの年平均値は、2007年, 2008年でそれぞれ81, 71‰であった。土壌呼吸起源推定の結果、土壌有機物及びリターの分解によるCO$$_{2}$$放出速度は地温と高い相関を持つ季節変動を示した。試験地での地温の連続測定結果を用いて土壌呼吸に対する各起源の年間の寄与率を推定した結果は、根呼吸が35%、リター分解が34%、土壌有機物分解が31%であった。

no abstracts in English

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