光電子・光イオン同時運動量計測による強レーザー場解離性イオン化反応

Dissociative ionization dynamics in intense laser fields studied with photoelectron-photoion coincidence momentum imaging

板倉 隆二

Itakura, Ryuji

本研究は、強レーザー中における分子の解離性イオン化に着目する。電子・イオン運動量同時計測画像法を用いて、解離を伴わないイオン化と解離性イオン化を確実に分離して、光電子運動量画像を計測し、解離に至る経路のイオン化機構を明らかにする。本研究では、エタノールと酸素分子について着目するが、どちらの分子もカチオンの解離には、電子励起を必要とする。したがって、解離に至る経路では、どこかのタイミングで電子励起が起こらなければならず、解離チャンネルを観測することは、カチオンの電子励起過程を見ることと同じことになる。本研究では、イオン化とカチオンの電子励起過程の相関について議論する。

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