チョッパー型中性子分光器「四季」の現状

Current status of the chopper spectrometer 4SEASONS at J-PARC

梶本 亮一  ; 中村 充孝   ; 横尾 哲也*; 稲村 泰弘; 水野 文夫; 中島 健次  ; 高橋 伸明; 河村 聖子   ; 丸山 龍治   ; 曽山 和彦  ; 柴田 薫  ; 鈴谷 賢太郎; 中谷 健 ; 佐藤 節夫*; 伊藤 幸弘; 岩橋 孝明; 神原 理; 田中 浩道; 吉田 登; 相澤 一也  ; 新井 正敏; 脇本 秀一  ; 社本 真一  ; 藤田 全基*; 平賀 晴弘*; 大山 研司*; 山田 和芳*

Kajimoto, Ryoichi; Nakamura, Mitsutaka; Yokoo, Tetsuya*; Inamura, Yasuhiro; Mizuno, Fumio; Nakajima, Kenji; Takahashi, Nobuaki; Kawamura, Seiko; Maruyama, Ryuji; Soyama, Kazuhiko; Shibata, Kaoru; Suzuya, Kentaro; Nakatani, Takeshi; Sato, Setsuo*; Ito, Yukihiro; Iwahashi, Takaaki; Kambara, Wataru; Tanaka, Hiromichi; Yoshida, Noboru; Aizawa, Kazuya; Arai, Masatoshi; Wakimoto, Shuichi; Shamoto, Shinichi; Fujita, Masaki*; Hiraka, Haruhiro*; Oyama, Kenji*; Yamada, Kazuyoshi*

「四季」は大強度陽子加速器施設(J-PARC)物質・生命科学実験施設(MLF)のパルス中性子源に建設されたフェルミチョッパー型中性子分光器である。中性子非弾性散乱測定によって高温超伝導体等に見られる新奇な磁気励起・フォノンを効率よく調べることを目的としており、国内外の他の同種の装置に比べて熱中性子領域においてより高い測定強度・測定効率を達成することを目指している。本装置は2008年9月より中性子ビームを使った機器調整を進めていたが、2009年6月よりいよいよ非弾性散乱測定を開始した。そこでは早くも非弾性散乱の新手法の実証実験に成功するなど装置性能の高さを予感させる結果が得られている。最近はさらに装置整備を進めるとともに、高温超伝導酸化物等を対象とした本格実験も開始した。本発表では装置の現状について整備状況及び最近の実験データを交えて報告する。

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