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酸化した金属材料中における水素同位体の存在量及び分布に関する研究

Intake and distribution of hydrogen isotopes in metals oxidized in high temperature water

中村 博文; 波多野 雄治*

Nakamura, Hirofumi; Hatano, Yuji*

金属-水反応により酸化された金属材料中への水素同位体侵入挙動を評価するために、高温水で酸化された鉄鋼材料中の水素同位体の存在量及び深さ方向分布の測定を行った。試料には、SS304と低放射化フェライト/マルテンサイト鋼(F82H)の円板を使用した。これらの試料を、オートクレーブ中で300$$^{circ}$$Cの重水中で酸化させ、酸化により生じた酸化膜と試料中の重水素の深さ方向分布をグロー放電発光分析法(GDOES)で測定した。試料中の重水素の存在総量は昇温脱離実験(TDS)により測定した。試験の結果、酸化したSS304鋼及びF82H表面にはいずれも鉄の酸化層が存在し、重水素は酸化相と金属相の界面に集中して存在していることが明らかとなった。これにより、金属酸化時に発生した重水素が金属内部に取り込まれていることが確認できた。これらの結果をもとに酸化時間と酸化膜,重水素分布との相関,SS304とF82Hでの相違等を評価した。

no abstracts in English

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