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シロイヌナズナにおいて異なるLETの炭素イオンによって誘発される突然変異の特徴

Characteristics of mutations induced by carbon ions with different LETs in Arabidopsis

長谷 純宏; 吉原 亮平; 野澤 樹; 玉置 雅紀*; 鳴海 一成

Hase, Yoshihiro; Yoshihara, Ryohei; Nozawa, Shigeki; Tamaoki, Masanori*; Narumi, Issei

高等植物における放射線誘発突然変異の特徴を明らかにするため、大腸菌の${it rpsL}$遺伝子をマーカーとして導入したシロイヌナズナを用いて$$gamma$$線とカーボンイオン(平均LET112keV/$$mu$$m)で誘発される突然変異の特徴を調査した結果、遺伝子内で起きる欠失のサイズが異なることを以前に報告した。この変異検出系を用いて、種子中でLETが極大になるようにカーボンイオンを照射した場合(平均LET402keV/$$mu$$m)、フルエンスあたりの致死効果はLET112に比べて高くなったが、${it rpsL}$遺伝子の変異頻度は非照射区と有意な差が見られなかった。この変異検出系では、変異した${it rpsL}$遺伝子を含むプラスミドをプラスミドレスキュー法によって回収しているため、本手法では検出できないような大規模な変異がLET402では多く誘発される可能性が考えられた。DNA二本鎖切断の修復に重要な役割を果たすLigase IVを欠損するシロイヌナズナと野生株における致死効果を比較した結果、LET402ではLET112に比べて生存曲線のDq値の差が極端に小さいことから、LET402では修復し難いDNA損傷が高い割合で誘発されると考えられた。さらに、LET402で起きている変異の特徴を明らかにするため、大規模な変異を検出できる実験系として、シロイヌナズナの${it GL1}$遺伝子並びに大腸菌由来の${it codA}$遺伝子をマーカーとして変異解析を進めている。本発表では、これらの変異の特徴について報告する。

no abstracts in English

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