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放射線橋かけ技術によるバイオマスプラスチックの改質

Modification of biomass plastic by radiation-induced crosslinking technology

長澤 尚胤

Nagasawa, Naotsugu

最近、石油合成系の汎用プラスチックの廃棄処理による地球温暖化,土壌汚染といった環境問題や石油原価高による原料高,化石資源の枯渇等の観点から、植物由来のプラスチックであるポリ乳酸を汎用プラスチック代替材料として応用することが試みられている。しかし、ポリ乳酸が約60$$^{circ}$$Cで熱変形してしまうという耐熱性が問題となり、用途が限定されている。従来、ポリ乳酸の耐熱性向上には、結晶核剤や無機物を添加して再結晶化させているが、ポリ乳酸の長所である透明性が維持したまま耐熱性向上には適さない。そこで、ポリ乳酸の放射線橋かけ、無機物添加と再結晶化を組合せた技術を開発した。透明性を損うことがない二酸化珪素添加による弾性率の低下抑制効果について検討した結果、架橋剤であるトリアリルイソシアヌレートを5%、二酸化珪素を10%添加し、50kGy電子線を照射して橋かけすることにより、60$$^{circ}$$Cでの弾性率の急激な低下が改善でき、さらに、100$$^{circ}$$Cで1時間熱処理すると、70$$^{circ}$$Cにおける急激な弾性率の低下が約1/10程度に抑制できることを見いだした。以上のようなポリ乳酸の耐熱性改善技術、並びに展示用メガネデモレンズへの技術移転した応用例を紹介する。

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