ボイラー給水処理設備における水処理剤の変更

The Change of water treatment reagent for boiler operation

石山 道 ; 川崎 一男 ; 浅野 直紀

Ishiyama, Toru; Kawasaki, Ichio; Asano, Naoki

ボイラーの給水処理における脱酸素剤として、ヒドラジンは広く使用されており、核燃料サイクル工学研究所においてもボイラーを設置した平成7年当初から約15年間にわたり継続使用してきた。しかしながら、平成18年3月31日に厚生労働省から「ヒドラジン及びその塩並びにヒドラジン-水和物による健康障害を防止するための指針」が発出され、ヒドラジン類による労働者の健康障害を防止するために事業者が講ずべき措置が定められた。これを機に、当研究所では脱ヒドラジンへの取り組みを開始した。変更にあたっては、代替品の種類や使用実績等の調査,プロセスへの影響等を評価し、代替品の選定を行った。また、代替品を用いた試運転等を行い、プロセスへの影響や効果の確認,排水基準への適合性等を評価した。これらの結果を総合的に判断し、平成22年1月にヒドラジンから代替品に変更し、代替品での給水処理を開始した。ここでは、これらの取り組みのうち、変更前の評価等の内容と変更後の結果について報告する。

The Hydrazine has been used for water treatment of the boiler in general industry scene. It has been used in NCL from 1995, too. Ministry of Health, Labour and Welfare do announcement about using hydrazine in 2006, and NCL began to try operation without hydrazine. Hydrazine was replaced to the other reagent that was selected based on the result of a research and an evaluation. Therefore safeguard of environment and labour was carried on by new operation method of water treatment from 2010. This report was described about the result of research and development.