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電子線同時照射共グラフト法によるゴム表面改質に関する研究

Surface modification of vulcanized rubber by radiation co-grafting

溝手 範人*; 片貝 秋雄*; 玉田 正男

Mizote, Norihito*; Katakai, Akio*; Tamada, Masao

ゴム製品は、ゴム表面の摩擦低減・耐摩耗性の向上を目的とした塩素化処理やコーティングが行われている。しかし、これらの表面処理は、塩素による環境負荷の問題があり、より環境に優しい表面改質技術が求められている。本研究では、電子線同時照射共グラフト法における親水性・疎水性モノマーの組成比が撥水性などのゴム表面特性へ及ぼす影響について検討を行った。その結果、疎水性モノマーのみをグラフト重合により付与するよりも、親水性モノマーを10%程度添加した系の方が、親水性モノマーのグラフト層に疎水性モノマーが選択的に取り込まれやすくなり、ゴム表面から10$$mu$$m程度の領域に疎水性モノマーが偏在することがわかった。

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